勝手に背負っている肩の荷は「認めたくない自分」

自分の等身大を知って認めるというのは、本当に深いものだな・・・と思う最近です。

ワークショップで起こったハプニング

この4月から月に一度「自分に目覚めるワークショップ」の6回コースを開催しているのですが、メンバーの皆さんと共に私も気づきが深まる、とてもありがたいワークショップなんです。

ZOOMのオンラインでやっているのですが、先日、土曜コースのグループで、なぜかメンバー全員の音声が私に聞こえず、ちょっと手間取りました。

それだけでなく、なぜかいつもと違うことが続いて、慌てた私は録画をしないまま、1時間弱、話を続けてしまったんですね。

(いつも復習用に録画をシェアしているんです)

メンバーの方が指摘をしてくれて気づきました。

動揺した私は、皆さんに謝り、しばらくアワアワしながらも、過ちを正当化しようと一生懸命だったように思います。

ここでハッとしました。

普段、よくできる人のように振る舞っているけど、実は鈍臭いし、突然すごいバカだったりすることもあるんです。(人間だから当たり前なんですが)

自分の提供しているワークショップや講座の内容については絶対の自信と確信を持ってお届けしていますが、私という人間は穴だらけ、です。

いや〜そんなの当たり前なんですけどねぇ・・・

自我とは面白いもので、私の場合「有能さ」については、やっぱりとらわれているので、知らないうちに前面に押し出しているんですね。

無能な自分を人に晒すことができない、というニュアンスです。

でもここはやりどころだ!と思いました。

「すみません!実は鈍臭いです!結構バカです!」と、正直に言いました。

有能でありたいと思うことと同じくらい、鈍臭いとか結構バカというのも幻想なんですが、そう認識していることを正直に認めて開示するという感じです。

そんな大袈裟な、と思う人もいるかもしれませんが、私にとっては結構重要な意味を持つ出来事になりました。

有能さだけで押し進めようとする私に、そこを緩めてもっと広い視野でワークショップを行っていくために、突然のハプニングが起こったのかも・・・しれませんね。

本当の有能さとは何か?

この出来事はまさにシンクロでして、当日のワークショップにそのまま通じるハプニングでした。

その日は、「これが自分の価値観だ」と思うことの反対側を見てみよう、そしてその両極の要素の共通点は何か、その両極を統合している要素は何かを見てみよう、というワークをやる回だったんですよ。

見事に講師の私が「有能でありたい」の反対側、「無能感」を披露する場となったのでした。

結局は、がんばって有能ぶっている私だけを出すよりも、何倍も学びが深くなったと思います。

つまり、この場での「本当の有能さ」とは、「無能な(と思い込んでいる)自分を曝け出すこと」でした。

メンバーの方も最後に「いつも奥さんは有能感がすごかったので、今日の”実は私鈍臭いんですよ”は、衝撃でした」とおっしゃっていました。(ですよね・・・汗)

今思うととても恥ずかしいですが、今までは失敗しても「失敗なんてしてませんけど?」みたいな顔して、ささっと対処して、なんとかごまかしていました。

可愛くないな〜笑

しかし、一人で有能ぶっている時には、きっと相手を緊張させてしまうものですよね。

まさか自分がそうなっているとは盲点でした・・・

無意識に演じている「理想の自分」

割と最近、別の場面で、「器の小さい自分」を相手に伝える出来事もありました。

結果、返ってきた言葉は「敬子さんも人間なんですね」でした。

えぇ?そんなに!?と驚きました。

私そんなに器が大きい風に見せていたのか・・・と。

人は無意識のうちに「理想の自分」を演じてしまうものだと思います。

それはいい部分もあるけれど、その反対側を忘れてはいけません。

必ず反対側に「等身大の自分」がいるものだからです。

理想の自分を演じている時、等身大の自分は否定されてしまっています。

その「等身大の自分」を認めてしまうとどうなると思いますか?

実は、認め切ってしまうと、完全に肩の荷が下ります。

ほっとするんです。

「私はどんくさい」

「私は器が小さい」

そうそう!そうなの!

ハァ〜ほっとする!笑

あ〜有能なフリするの大変だった〜

あ〜器の大きいフリしてしんどかった〜

と、出てきます。

(人によってニュアンスが違うと思いますが)

認め切る前はね、イタイですよ、とっても。

自分の一番イタイところに触れて、キューっとなります。

図星であるほどに、逃げたくなります。抵抗が出ます。

いつも言ってますけど、ここは10秒スイッチがないと、受け止めるのが大変かもしれないです。

「受け止め方を知っている」ということは、とても大きなポイントです。

9月27日に単発のオンラインセミナーをやります

そして、認め切るべきイタイところって、エニアグラムのタイプを知ると、一目瞭然なんですよ。

どんな自分になりたいと「欲求」していて、その裏でどんな自分ではダメだと「恐怖」しているか。

欲求と恐怖の引っ張り合いが無意識の領域で起こっているんです。

それがエニアグラムのタイプで深くみえてきます。

今度開催する単発のセミナーは、エニアグラムタイプごとの恐れや欲求を紐解き、恐れや欲求が鎮まった時に顔を出してくるその人の本質の部分までを扱いたいと思っています。

エニアグラムをベースとしますが、お伝えする全体像は、今まで私が学んできたことや経験してきたことを総まとめにして、一つの世界観としてお話をする予定です。

エニアグラムでは自我のとらわれのタイプがよくわかるだけではなく、とらわれから解放されていった時の本質的な精神のありようまでが輪郭を現してきます。

すると、なんのために、理想を演じようとしたり、等身大から逃げたくなったりするのか、その理由までもがみえてくるのです。

「私は私でよかったんだ」と肩の荷を下ろす、その入口に立っていただくためのセミナーとなります。

内容は、後日またお知らせしますね。

秋から色々と動いていきますので、ぜひチェックしていただけるとうれしいです!

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この記事を書いた人

奥 敬子
心理コンサルタント
1972年神戸生まれ。
阪神大震災で被災したことをきっかけに上京し、ソニー・ミュージックアーティスツに入社
PUFFY、氣志團、真心ブラザーズなど、数々のアーティストのコンサートグッズ企画制作を11年間担当し日本全国をツアーで回る。
多忙の中でパニック症を発症したことをきっかけにホメオパシーに出会い、劇的に改善したことから専門家を目指すことに。
日本ホメオパシーの第一人者である由井寅子氏をはじめ、イギリス、インド、フランスなどホメオパシー先進国の教師の元で学ぶ。
2008年に開業し、ホメオパス医学協会の学会では4年連続ステージで事例発表。
ホメオパスとしての実績を積みながら2014年から心理コンサルタントとしても活動。
現在は心理コンサルティングの中に性格心理学のエニアグラム、ホメオパシー、タロットリーディングを取り入れて、ボディ・マインド・スピリットのつながりを太くしていくアプローチを行ない、アーティストや起業家、会社員、主婦など、多様な人々の人生を幅広くサポートしている。

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